「睡眠負債が危ない」NHKテレビ番組よりレポート№1
29年6月18日NHKテレビスペシャル「睡眠負債が危ない」
ご覧になりましたか?
少しの睡眠不足が積み重なって「がんや認知症の原因」になる。
しかも日常自分は充分に睡眠をとっていると思っている人にも
睡眠が足りない人が続出したというのです。
当店も睡眠環境・寝具指導士のセミナーなどでも耳にしている「睡眠負債」
これほど恐ろしいこととは思いませんでした!!
いわゆる「睡眠不足」
明らかに睡眠時間3時間とか不足している場合は自覚できるのですが・・
「睡眠負債」
日常睡眠は充分だと思っている人でも、実際はわずかに睡眠が足りず
その影響がまるで借金のように蓄積しているというのです。
(NHKテレビ画面より)詳しくはNHKホームページ
nhk.or.jp/special/sleep/ をご覧ください
このテロップはNHKが行った睡眠負債調査の結果です
20代から70代の男女20数人の人が日常通りの睡眠と
睡眠環境を整え熟睡したときの時間差を測定したものです
当然時間差が大きいほど睡眠不足になっているわけです
結果60%の人が睡眠負債を抱えていました。
中には通常5時間寝れば十分だと答えていた人は
実際には10時間近く眠っていた事例もありました。
番組は睡眠負債を放っておくとがんに繋がる話になります
さらに睡眠負債は認知症にもつながるという話が続きます
認知症の代表的なアルツハイマー病はアミロイドβという老廃物が
蓄積されることで引き起こされると考えられている。
この老廃物は日常昼間の活動によって誰でも蓄積されているのですが
夜、十分な睡眠を取ることで除去されています。
ところが睡眠時間を制限するとアミロイドβが蓄積していくことが判ってきました。
以前「ガッテン」で同様の話がありましたね。
睡眠負債は体の疲労やストレスが溜ることで徐々に解消しにくいものになるという。
睡眠は「量より質」と言われていました、我々も勉強会でそうした考えを教わっておりました
ところが質だけではなく量が足りていないと様々な健康問題が起きていることが判明しています。
番組に登場している先生方のお話では死亡率が低いとされる睡眠時間は7~8時間と言います
ただし年齢や性別、日中の活動量にも影響を受けるとのことでした。
言明されたのは、睡眠時間が5時間を切ると明らかに危険性が増すということです。
次の実験は睡眠時間とパフォーマンスの関連です
睡眠時間が足りない人は、日常のパフォーマンスンも低下していることが判りました。
徹夜のグループと6時間睡眠のグループに分かれ注意力や集中力の実験を行います
徹夜グループはわずか2日間で反応速度が急降下します。
これは誰にも経験があることなので納得できる実験結果ですよね。
ところが6時間睡眠のグループでは、最初の2日間はほとんど反応速度に変化がありません。
しかしその後、徐々に低下して、2週間後には徹夜グループと同じレベルまで下がってしまいました。
それにもかかわらず6時間グループの人たちには
眠気はほとんどなく反応が遅くなっているという自覚症状もなかったのです。
睡眠負債が運転中の事故や仕事や家事などのミスの原因になることが判ってきたといっています。
がん、認知症のリスクが高まる!?
睡眠とがんとの関係
睡眠不足が続くとがん細胞が増殖することがわかってきた。
本来ならがん細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、睡眠不足が続くとがん細胞の増殖を手助けするようになるというのです
睡眠時間と認知症発生率
前立腺がんと乳がんの発生率のテロップ
睡眠時間が6時間以下と7時間以上の比較です
睡眠はただ、からだを休めるための休息だけではないことは
最近の研究結果などから言われ始めております。
しかしこれほど睡眠時間を正面から取り上げた話は初めて聞きました。
我々眠りの当事者としても「聞き捨てならない重要事項」です。
この後番組は睡眠負債をどう極めたらいいのか
気付かないうちに陥っている「睡眠負債」自分は大丈夫なのだろうか?
その簡単なチェックリストを作ったそうです・・・
さすがNHKですね。
(使用の写真は番組のテレビ画面です)
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